思い出の昭和、そして上月町 |
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(第72話)お尻丸見え事件<<2009.03.01記>>私が小学校に通っていた昭和40年前後のこと。寒い冬は外で遊ぶといえば激しく体を動かすものにかぎるのであります。 6回まわりという遊びとか、角肉弾だとか、ドッジボールだとか、とにかく体を動かず遊びでないと寒くてかなわないわけです。 そんな中でも上級生までが混じっての遊びに「胴馬」というものがありました。 「どうま」と言っていたのですが今、大人になってから思うに「胴馬」という字が当てはまるのではないか?と思ったので、胴馬とかいてみました。 さて、これはどんな遊びかと言いますと・・・・・ 誰かが壁を背にして立ちます。これをA君としましょう。 そのA君の股下に次の子、これをB君としますが、この子が頭をつっこみ、そしてがっしりとA君の太ももあたりを抱え持ちます。このことにより、B君の背中に人が乗ってもB君とA君は少々のことでは崩れません。 そのB君の股座に次のC君が頭を突っ込んで、B君の太ももあたりをがっしりと抱えもちます。 この繰り返しで4人とか5人とかが一つの馬を構成します。 そして相手方のチームが一人ずつ飛び乗り始めるのです。 無事4から5人くらいのチームすべてが飛び乗り終えても「馬」が崩れなかったら、乗ったみんなでゆすったものです。 そんなことを繰り返して遊んでいたのです。これが結構体が温もって、冬の遊びにはもってこいでした。 だから上級生に連れられて学校についた後は、一緒に登校した上級生ともども、一緒にこの「どうま」というもので一時間目が始まるまで遊んでいました。 さて、問題はこのころはいていた私のズボンの腰まわりはゴムであったことでした。ベルトではなかったのです。ゴムだから伸びます。だからズボンをそのまま下へ引っ張ればズボンは脱げます・・・・・・・・。 最初に述べたB君、C君という立場に自分がなったときは悲惨でした。 上に人が乗れば体が下へ行こうとします。そして自分が崩れまいとして、自分の前の人間の太ももを抱えた手に力が入ります。 すると、ズボンが少し下がります。 さらに人が乗りますと、一段と抱えられた手によって自分のズボンが下がっていきます。 そうこうするうちに、なんか自分のお尻近辺がスースーし始めます。 いかん、これはひょっとして自分のおけつが丸見えになっているんとちゃうんか? と思ったそのとき、周りで見ていた連中が「尻が見えとる」などと言って笑う声が聞こえるのです。 しかし、上級生が混じっての遊びだからあわてて崩して体裁を取り繕うこともできない。 悲しくて恥ずかしい小学2年生ころの話でした。 |
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