思い出の昭和、そして上月町
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(第60話)自転車に乗って田んぼに落ちたのは人生で3回

<<2008.03.02記>>
筆者はこれまで自転車に乗ったまま田んぼに落ちたのは3回ある。
これが少ないか多いのかはわからないが、多少なりとも恥ずかしかったのは確かである。
まず一回目。
小学校に上がって間がないころだったと思う。小さな私は自転車に乗ることができなかったが、家の庭でギッチョンギッチョンと婦人用自転車にまたがりペダルを小刻みに踏みながらわずか10Mたらずの距離を進んで遊んでいた。
小さな私は当然、サドルにまたがっていたのではない。右足はペダル、左足は地面につきながらフレームをまたがっていたのだ。
ある日のこと、このまま左足もパッとペダルに乗せて右足、左足を交互に踏めば、サドルにまたがらなくても、一応は乗れた・・・・ということになるのではないか?とハタと気がついた。
かくして私は裏庭という場所からいきなり表街道(国道179号線)に飛び出した。
過去記事に何度も現れる近所のおにーさんが後ろで見ていてくれた。
いきなりの公道デビューであります。
しかもその国道179号線は私の家の前ではわずかな傾斜がついているので、なんとなく安心感もあった。
で、そのおにーさんに後ろから見てもらいながら前方わずかな下りに向かって発進。
右足をペダルに、左足は地面を蹴って進みながら家の裏庭で考えていたとおり、その瞬間に左足をペダルに乗せた!!
そして、その左足でペダルをこいだ。右足でこいだ、また左足でこいだ!!
乗れた!!これが乗れたということではないか?やった!!
「乗れたー!!」とそのとき無謀にも後ろで見ていてくれたおにーさんに振り返って叫んだ。
気がつくと田んぼの中にチェーンが外れてしまった自転車とひっくり返っていた私がいた。

さて、2度目である。昭和44年ごろだったと思うが、上月三叉路の給油所前の川の土手には桜の木があった。
その桜の木には大変に小さなものではあったが、さくらんぼがなっていた。初夏のころだったろうか・・・・
その給油所の横にはUさんという家があって、そこのSさんは私の同級生であった。
なんかのはずみで同級生のY君と遊びに行ってたんだったか、偶然そのSさんとそのSさん家の前であったのかは忘れたが、とにかくそのさくらんぼをポリ袋に入れてもらって、U君と帰路についたのだ。
力万旧道にさしかかってまもなく、何をどうしていたのか判らないが、気がつくと田んぼに自転車もろとも落ちていた。
しかしUさんにもらったそのさくらんぼはしっかりと手に握っていたように思う。

その次、つまり3回目の田んぼへの転落は中学3年生(昭和46年)くらいのときだったか・・・ 水田に落ちたのだから悲惨だった。
自慢の外装4速変速機つきパールホワイトの愛車にまたがって、家から出て行ったのだが、そのまま素直に国道に出ればよいものを、家の西側にあるあぜ道を通って国道に出ようとしたのが間違いだった。
腰の高さほどのあぜ道から田植えをしたばかりの水田に「あれ?あ、あ、あー!!」とばかりに・・・・落ちた・・・。
のはなぜだったのか・・・
落ちたから、どうという落ちはありません。なんとなくふっと思い出した、少年時代のことでした。
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