思い出の昭和、そして上月町 |
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(第33話)2B弾の恐怖<<2006.02.28記>>子供の頃、2B弾という非常に魅惑的なものがありました。爆竹とも違うなんともいえないフレンドリーな感じでありながら少し危険をはらんだ様なその魅惑的な物体は・・・、実は花火なんですが確か製造中止になってしまったほどの少年には危険な花火だったのです。 鉛筆より細くて長さは10Cmくらいだったでしょうか。 ダイナマイトの縮小版と思っていただいて間違いないと思います。しかもダイナマイトと違って便利だったのは、着火にはマッチが不要であったことでしょうね。つまりその筒状の片方には火薬が塗られていて何かにこすり付けるだけで着火したのです。 着火後約10秒ほどで煙が白から黄色に変わるのです。そうするとまもなく爆発です。 黄色の煙が出るまで待ってから川に放り投げても水中で爆発しました。 それこそダイナマイトよろしく土の中で爆発させたりして健全に遊んでいたのですが、その2B弾にしっぺ返しにあいました。 ある日のこと、近所の同級生ともども「健全なる僕たち」は上級生がつくった川原の「基地」に招待されました。 その基地はL型に掘られた穴の上にかぶせ物をしたもので、小さな窓が2箇所ほど作られていました。 その基地(?)に閉じ込められた「健全なる僕たち」は、とんでも無い恐怖を味わうこととなりました。 そうです、くだんの窓から恐怖の2B弾を投げ込まれたのです。もちろん着火したやつです。あちらに逃げればあちらの窓から・・・、こちらに逃げればこちらの窓からと着火した2B弾を投げ込まれるのですから、そのこわさったらありませんでした。狭いL字型に掘られた穴ぼこ内で逃げ惑う僕、H君、H君の3人。普段からこの2B弾の威力を知っているからこその恐怖です。 しばらくして全国的に「こりゃ青少年にはあぶないわい」という判断からか、製造中止になり店から消えてなくなりました。 でもこいつは充分に大人になった今でも遊んでみたい花火の一つです。 |
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