思い出の昭和、そして上月町
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(第19話)交通事故

私が小学4年生だったと思うのですが、交通事故にあいました。
雪が降ったある朝のこと、私はなぜだか分かりませんがたまたま一人で学校に行っていました。
現在の力万の旧道(当時はメイン道路です。現在の通常の道はまだありませんでした)にはいって間もないところで「ゴー!!」という音にびっくりして振り向きました。
そのとき私の眼前に迫ってきていたのは横向きになった750Kg積みと思われるトラックでした。もちろん、そのときは750Kg積みなんてことは分かっていませんでしたが、今思出だしてみると、750Kg積みくらいだろうという意味です。
あっ、と思うまもなく一瞬宙に舞った記憶があり・・・・、気が付くと路肩の斜面に落下していました。むっくと起きた私はすぐ隣に落ちているトラックを見ました。子供ながらにも「トラックが僕の上に落ちなくて良かった」と思った記憶があります。
雪で滑ってコントロールが利かなくなったまま私にぶつかってきたのです。猛烈な痛みがわき腹を襲ってきました。
そしてちょうど50Mほど後方を歩いていた近所のお姉さんが慌てふためいて、私の家に伝えに戻ってくれたみたいです。
さて、運転席から降りてきた運転手は私を負ぶって近くの「菊川医院」まで連れて行ってくれました。
しかし、途中で拍子のわるいことに、雪が積もってツルンツルンのうまのせ状の道は非情にも、おぶったままの私を道連れに転倒させてしまいました。それでなくても猛烈な痛みで顔を歪めている私に「傷に塩を塗りたくるような」痛みが襲ってきたことは想像できる状況でした。
やがて医院にたどり着いたころ、慌てふためいた姿のお袋、おじいちゃん(故人)が遠くからやってくるのがみえました。
最終的に、その医院ではレントゲンが無いという理由で、タクシーに乗って佐用町のある病院に行きました。結果は異常なしでした。痛みもほどなく消えかけていました。
後日、その運転手はあらためて謝りに来たそうですが、肝心の私は会わずでした。そして手土産にもらったのは普通の菓子ものみたいでした。
なんでやねん!!痛い思いしたのは「この僕!!」です。なんで「この僕!!」がよろこぶようなもんをもってこんのや!!
うー!!今思い出しても腹が立ってきました。プンプン!!
<<2005.09.08記>>
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