思い出の昭和、そして上月町
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(第12話)上月の劇場の思い出

はたして何年ごろに無くなったのか忘れましたが、子供のころ、上月駅の西側に木造の劇場がありました。そこでは旅公演の一座とか、映画の上映等が行われていました。
子供の頃、今日でこの劇場も最後だという日の映画は確か無料だったと思います。近所の同級生とその兄貴さんに連れられて、その無料の映画を観た記憶があります。
白黒の時代劇でした。幼かった私はそれがどいった内容で、どうなったかなどというのは全く関係の無い話で・・・
ですから観に行ったという記憶はあっても、内容までは覚えていません。
最後まで観ても居なかったのではないでしょうか、たぶん。その後、駅の東側の川沿いに雑貨屋(確か高見商店?)がありまして、そこで粉末ジュースを買いました。で、それを直接口に入れるのですからワイルドなものです。
そんな幼かった当時より、まださかのぼった私が幼少のころのことです。これはお袋から聞いた話で、当然私は覚えて居るはずも無い話です。 どうも連れて行かれたその映画館ではメロドラマを上映していたようです。
そうなると、今ほどに生々しいことも無いでしょうが、ラブシーンもあるはずです。
その場面を観た幼少の私目は大きな声で「あれ、何しょん?(あれ、なにをしているの?)」とのたまったそうです。
私の両親は顔から火が出るほど恥ずかしかったそうです。
その劇場は営業こそやめてしまいましたが、それから後ながきにわたって通勤者、通学高校生等の自転車置き場として利用されていました。今となっては大変に懐かしい風景でしたし、現在の若い人たちは知らないでしょうね、上月町にも立派な劇場があったってことは・・・・・
<<2005.08.06記>>
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